外敵から体を守ろうとする免疫反応が過剰に起こってしまい、いろいろな症状が出現してしまうことをアレルギーと言います。
当院では、こうしたアレルギー物質によって引き起こされる、気管支喘息、アトピー性皮膚炎、食物アレルギー、アレルギー性鼻炎・花粉症、じんま疹などの診断や治療を行います。
お子さまに下記のような症状やしぐさが見られた場合は、ご相談ください。
空気の通り道である気管支が狭くなり、空気が通りにくくなって息が苦しくなる状態を喘息発作と言います。この喘息発作が繰り返し起きる病気が気管支喘息です。
この状態は、アレルギーによる炎症が多く、特に小児では気管支粘膜が未熟なため、アレルギー反応を起こしやすいです。
気管支喘息は小児の約6~8%、成人の約3~4%に認められ、その数は増える傾向にあります。
症状の無い時にも使用する薬(コントローラー)と、喘息発作時に使用する薬(レリーバー)があります。レリーバーを使わなくても済む状態を目指して、コントローラーを上手に使って治していきます。炎症を抑え、気道の炎症が無くなるまで、しっかりと治療することが大切です。
かゆみを伴う湿疹が繰り返し起こる病気です。皮膚のバリア機能の低下やアレルギー素因を伴い、乳児では食物アレルギーが原因となっていることが少なくありません。
アレルギー性鼻炎には通年性と季節性があり、通年性はダニやハウスダスト、カビなどが原因で起こります。
特に、花粉が原因で起こる季節性アレルギー性鼻炎を花粉症と言い、多くは眼症状やのどの症状を伴います。
皮膚にみみず腫れ、ブツブツや赤みが生じ、また皮膚の神経に作用してかゆみの生じる疾患です。じんま疹の原因は、食べ物や内服薬、細菌やウイルスの感染など、様々です。
抗ヒスタミン薬、抗アレルギー薬などを用います。
原因となる食品(卵、牛乳など)を摂取することによって、じんま疹のようなアレルギー反応が起きる疾患です。
アレルギー反応のレベルによって、除去の程度を決定します。
また、血液検査などを行い、除去食の解除の見直しを判断します。
抗ヒスタミン剤、抗アレルギー剤、ステロイド剤などを用います。
食物やハチ毒、薬物などが原因となって急性の激しいアレルギー反応が全身に生じて呼吸困難や血圧低下などが起こり、生命の危険さえ伴うような状態を言います。
アナフィラキシーショックを起こす可能性があるような場合は、必要に応じてエピヘン(アドレナリン自己注射)を使用します。
※エピペンは、あくまでもアナフィラキシー症状を緩和する補助的な薬であって、根本的な治療薬ではありませんので、エピペン使用後は、すみやかに医師による治療を受ける必要があります。